研究開発
RESEARCH and DEVELOPMENT
素材の追求
環境への関心の高まりによって、カーボンニュートラルという概念が注目を集めるようになりました。
植物由来の原材料を利用すれば、カーボンバランスの均衡は保たれます。
余剰バイオマス(廃棄物)として処理される「モミ殻」や、繁殖力が高く生育が早い「竹」は、放置することで土砂災害などを引き起こす懸念がある植物です。
私たちはこのような素材を特徴のある新しい「炭素素材」として活用しています。
また、製造や輸送で発生する二酸化炭素が少なければ環境に対してニュートラル(中立)であると評価されます。
余剰の植物資源を再利用すること。日本国内の近距離輸送で対応出来ること。これらは、カーボンニュートラルに即したエコロジーであり、同時に生産や輸送にかけるコストの低減、すなわちエコノミーにもつながります。
品質の向上
世界でも最高水準を誇る日本の水道水でも原水となる水源は地域により異なり、水道水の水質も様々です。
このような異なる環境でも、最適に使用できるフィルター開発を進めています。
水処理に使用するフィルターや素材など進化をしている一方で、水道水の原水となる水源も刻々と変化し、新たな不純物も確認されるようになってきました。従来十分な役割を果たしていたフィルターも、変化する環境下では、早期の消耗や流量低下など新たな課題もあります。
このような環境の変化に適応するため、消耗したフィルターを回収し分析を行います。フィルターの閉塞状況や、活性炭は「揮発分」蛍光X線分析では「灰分」の測定を行い、問題点となった要因を追求し、品質の改善に努めています。
ろ過材として一般的に活用されている活性炭にはヤシ殻活性炭(AC)をはじめ、繊維状活性炭(ACF)、また、弊社オリジナルのモミ殻・竹を活用した特殊活性炭などがあり、用途に応じたご提供ができるよう日々開発を進めています。
各種活性炭は異なる性質を持ちあわせ、この異なる性質の活性炭を配合し成形層にすることで、分速が早い流量への対応や除去の持続性など適応のバランス調整が可能となります。配合の構成により閉塞を軽減し通水抵抗が低く安定した流量を保持するなど、様々な水質や使用環境に対応します。
知的財産の管理
私たちの事業・ブランド・商品を守るため知的財産の適切な管理に努めています。
商標権や特許権の知的財産の適切な活用や保全が重要と考えており、事業の特性や進展に合わせ出願することで、権利の最大化に努め知的財産の保護及び活用を行なっています。
当社が保有する情報資産を今後も適切に管理するよう取り組んでまいります。